|
第11回:1月 おもちの恐怖・・誤嚥(ごえん)(2004/12/25)
この時期当院救急外来には、おもち等による誤嚥で救急搬送される方が増加します。多くは高齢者で、なかには手遅れで不幸な転帰をたどる方も稀にいます。 予防のポイントは、おもちを小さく切り、食べるときはよく噛んでほおばり過ぎないことです。
もしのどにつかえたら、救急車を呼ぶと同時に 1.咳をさせる。背中をたたく。 2.ハイムリッヒ法(背中から抱え、握りこぶしをもう片方の手で握ってみぞおちを強く上に圧迫する。・・・小児はダメ。)
3.指でかきだす。(指にハンカチなどを巻きつけて。慌ててさらに奥につめないように。) 4.掃除機で吸引する。(長時間やると酸欠に。無理は禁物。)
等を行って下さい。 突然の事故と思われがちですが、誤嚥は早期発見が可能です。その初期の兆候は、食べこぼし量の増加・食事時間の延長・食欲低下です。その後、咳・痰・むせ・声のかすれ等がでてきます。そして怖いのは、いわゆる「むせない誤嚥」こそ重症になりやすいという点です。これはむせるだけの咳反射が低下した高齢者や脳卒中の患者様にみられ、気づかぬまま肺の中に食物が落ちて肺炎を引き起こします。
歯磨きやうがいなど口の中を清潔に保つことの予防効果が知られています。又食品に添加するだけでとろみを付けて誤嚥を防止する添加剤も是非活用して下さい。
お薬によっても唾液の分泌が悪くなり誤嚥につながることもあります。又嚥下訓練・リハビリ等を積極的にすすめている施設もあり、かかりつけ医に相談して下さい。
調理の工夫・食べ方等日常生活のなかで誤嚥の危険は減らすことができます。万が一の対処法をよく知って、お正月はおいしいものを腹八分で楽しんでください。 |