| 第4回: 6月 食中毒について(2004/5/25) 6月は食中毒の季節です。
食中毒は梅雨から夏場にかけて増える病気です。 昨年一年間で保健所に届けられただけで約3万人が発症しておりうち6人が死亡しています。 お腹が痛くなったり、もどしたり、水のような下痢が続いたりした経験はどなたにでもあると思います。このうちの何割かが食中毒と推定されます。
当院でも今ごろの季節から腹痛・嘔吐・下痢を主症状として来院する方が増えてきます。 以前は「生の魚介類にあたった。」という話を良く聞きましたが、最近は食生活の変化につれてあらゆる食品におこり得ます。例えば卵(マヨネーズ・ケーキ)・牛乳・食肉・おにぎり・サンドイッチ・
井戸水等原因は様々です。 また注目すべき点として、 弁当や飲食店で発症する確率が約20%なのに対し、家庭で発症する率が15%近くと高率になっており、自宅の台所から家族に広がる危険性が増えています。
食品を摂取してから発症するまでの時間(潜伏期)も様々で、30分くらいで起こる毒素性と呼ばれるものから、一週間位かかるもの(感染性と呼ばれる)まであります。
食中毒菌は色や臭いはありません。ですから、確実に予防するというのは残念ながら不可能です。 普段からの心がけと発症後の重症化のサインを見逃さない事が重要です。
そんな食中毒菌の特徴は温度にあります。それは熱に弱く低温に強い事。75℃で5分以上加熱すればほとんどのばい菌は死にますが、冷蔵庫の中では生き続けます。
普段から調理前・食事前の手洗いがまず一番ですが、温度特性を活かした予防法として 1.まな板・包丁・ふきん等を熱湯(や漂白剤等)で殺菌する。
2.食材を良く洗い十分に加熱する。 3.冷蔵庫を過信しない。調理後は早めに食べる。 等が重要です。 重症化のサインとしては、血便・尿量減少・意識障害が要注意です。便に血が混じる・おしっこが少ない・うとうとしている等があればすぐ医療機関を受診して下さい。
冷蔵庫の奥から、いつ入れたか分からないものを食べるのは厳禁です。 |