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第9回: ガンをも倒す免疫力!(2005/3/1) 最近、本屋に行くと免疫に関する様々な本がコーナーに山積みされているのが目立ちます。免疫とは、病気から身を守るための自己防御システムであり、この能力が高ければ病気予防や治癒能力が高まるというものです。しかし、何故、今この免疫に関する本がこれほど読まれているのでしょうか?それはある二人の医師から示された新しい免疫の考え方に注目が集まっているからです。
分かりやすい免疫学 これまで何となくあいまいなイメージの強かった「免疫力」について分かりやすく示したのが新潟大学医学部の安保教授と自律神経免疫治療研究会理事長の福田医師です。キーワードは自律神経です。自律神経には体調を興奮させる交感神経と心身をリラックスさせる副交感神経がありますが、この医学者と臨床医の研究ユニットは、交感神経と副交感神経が内臓や血管の働きをコントロールしているだけではなく、血液中の白血球の働きをもコントロールしているという事実を発見し、病気の起こる仕組みと対症療法ではない治癒への道筋を示したのです。つまり自律神経のバランスにより免疫力がアップ・ダウンし、病気がつくられたり、病気の予防や退治が行われるという考え方です。
ガンを克服する免疫力 この福田・安保理論による新しい免疫学では、自律神経と白血球は連動しており、交感神経が優位に働くと白血球の中の顆粒球が増え、副交感神経が優位に働くと白血球の中のリンパ球が増えると考えます。表をご覧下さい。顆粒球が60〜54%、リンパ球が35〜41%を保っているのが正常で、この時に免疫力は最も強く作用するとし、「白血球の働きを正常にすれば、ガンの克服も充分可能」と安保教授は言います。
ストレスは免疫力を低下させる 交感神経を優位にする最大原因はストレスで「働きすぎ」「悩みすぎ」「薬の飲みすぎ」「睡眠不足」「不規則な生活」などで心身にストレスがかかると自律神経が乱れて顆粒球が増え、リンパ球が減り免疫力を低下させ病気を招くと考えます。反対に、「ストレスを自覚し生活を見直す」「交感神経を刺激する薬を飲まない」「適度な運動をする」「ゆっくり食事をする」「体をあたため血行を促す」「深呼吸する」など、心身をリラックスさせる行為は副交感神経を優位にし、リンパ球を増やし顆粒球を減らすことになります。
リラックスすればリンパ球が増える 安保教授は、ストレス社会に身をおく現代人の多くは、リンパ球が少なく顆粒球が過剰になっていると指摘しています。この新しい免疫理論に従うならば、このような人は心地よさを求めて積極的にリラックスすることでリンパ球と顆粒球の割合を正常化し、自律神経のバランスを整えることで強い免疫力を獲得できることになります。但し、アレルギー疾患の中には、リラックス過剰で副交感神経が優位になって起こる病気もあるそうですから、ストレスがなさ過ぎるのも問題となるようです。 いずれにしても、興味のある方は、ご自身の白血球に占めるリンパ球と顆粒球のそれぞれの割合を調べてみてはいかがでしょうか。自律神経のバランスを知ることで病気にならない体作りのヒントが見えてくるかも知れません。 |