|
第17回: 「後歩き」で痛み軽減!?(2006/8/16) 中国では今、後ろ歩き健康法がブームになっているそうです。転倒の危険性があるので、ちょっと怖い気もしますが、二人一組で向かい合いながら、一人は後ろ歩き、もう一人は危険回避のために、前を向いて歩きながら、後ろ歩きをしている人の安全を誘導する役割を果たすそうです。これを交代しながら行うのですが、向き合いながら歩くことで、会話を楽しむこともできそうです。 前方動作だけではバランス不良に
人間は生まれてからは、常に前方に歩いています。50歳ならば49年間は前ばかりに歩いていることになります。人間のカラダは形態的に見る限り、決して、後ろに歩くのに都合のよい構造にはなっていませんが、球技などのスポーツでは、後方へすばやく移動する動作はよく見られますし、体操競技には、バク転などの後方動作が多く存在します。歩きではありませんが、水泳には後ろ向きに泳ぐ背泳という種目もあります。水泳選手もクロールで練習した後に背泳ぎでクールダウンし、疲労回復を図るということをよく行います。同じ動きを繰り返すと筋肉は疲労しますが、正反対の動作を行うことで疲労して硬くなった筋肉がほぐれます。 前動作と後ろ動作のバランス
後ろ歩き動作は、これまでも健康運動として行われることはありましたが、あくまでも 前歩きが中心で、せいぜい、おまけのようなものでしかありませんでした。何十年間も前向きばかりに歩いているのですから、フィットネスとしては後ろ歩きを中心に行い、カラダのバランスを整えるという考え方は、面白いのではないかと思っています。 プールで後ろ歩き
後ろ歩きが良さそうだといっても、現実的には、安全に後ろ歩きを行える環境を見つけることは難しそうです。そこで、比較的安全に行える場所として提案したいのが、室内温水プールです。最近のプールは、泳ぐ人より歩く人の方が多く、歩きやすい環境になっています。後ろの人との衝突さえ気をつければ、比較的安全に行うことができます。ペアで向かい合って歩けばより安全です。以前、水中運動指導で、歩行をすべて後ろ歩きパターンで行ったことがあります。参加者からは、「ヒザ痛なので水中歩行は楽だが、それでも前に歩くと少し痛みを感じる。しかし、後ろ歩きではまったく痛みがない。」「後ろ歩きで、腰痛が全くなくなった。」などの声も聞かれ手応えを感じています。ただし、安全で効果的な運動を行うためには、やってみて、不快感や違和感があれば行わないという判断が大切です。無理は禁物です。 |