| 初秋を迎えると陽気も少し穏やかになり、どこかに出かけたくなります。市内循環バスに乗り蓮の花咲く寺(花は終わりですが)を訪ねることにしました。 産業文化会館脇のバスターミナルで北東循環コース(かがやき号)左回りに乗車、普段、車を慌しく運転する道路をのんびり見下ろしながら20分、須加公民館前バス停に到着です。公民館に向かって左手奥に目的地の長光寺があります。 松雲山 長光寺は、1593年(文禄2年)に開山。その後、1651年(慶安4年)の火災で伽藍と記録を焼失、昭和八年に本堂を落慶し現在に至ります。 参道に臨むと整然と出迎えてくれる多くの灯篭にわずかに圧倒されながら、遠く木々の合間から穏やかに迎えてくれる山門と本堂にうながされてゆったりと歩んでいました。灯篭の台座そばの石碑を気に留めて山門に近づくと、一遍の俳句が石碑に宿っています。長光寺は正岡子規の高弟の川島奇北の菩提寺で、奇北の業績をたたえると共に俳句愛好者との交流を深めるため、長光寺と行田市俳句連盟で毎年9月に「奇北忌俳句大会」(※行田市の行事参照)を開き、最優秀句をこの石碑に刻んでいるのです。山門脇の投句箱や入賞句の掲示、居心地の良い東屋など、裏手の利根川と同じにゆったりした時が流れる境内でした。 山門をくぐると堂々とした大屋根の本堂が迎えてくれます。本堂では毎年4月にお釈迦様の誕生日をお祝いする華(はな)曼荼羅を催し、大晦日の除夜の鐘コンサートでは、昔ながらにおしるこやみそおでんが振舞われます。 除夜の鐘コンサートにぜひお伺いしたいと願いながら、喧騒な日常に戻りました。
連絡先
長光寺 行田市須加4621 048-557-2591 |