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■■第15回 33 星ころがしの童 赤川政由作 (2004/11/2)
●古代蓮タウン 星ころがしの童創作話 唐沢 実作 「ばあちゃん。おやつ食べたい」わらべは畑から帰るなり、土間の上がり端に座る祖母にねだった。わらべは母の田舎に遊びに来ていた。祖母は近くの駄菓子屋で菓子を買うお金をすぐにくれた。それがうれしくて、わらべはよく田舎に遊びに来てた。祖母は、「はいはい」とうれしそうに、自分が座るござの端をめくり、床の上のお金をつまんでわらべにしっかり握らせた。わらべはお金をもらうや、「ありがとう、行ってくるね!」と元気に走って家を出た。「気をつけるんだよ」 わらべの背中に、祖母のやさしい声が聞こえた。 わらべは駄菓子屋で、丸い缶に入った飴を買ってきた。「ばあちゃんにもあげる」祖母とわらべは顔を見合わせて、おいしそうに飴をほおばった。わらべは祖母の"孫の手"を借りて、飴が入った缶をござの上で転がして遊んだ。「ばあちゃん、みてみて。芋虫みたい」缶は、カラカラ、カラカラ」と音をたててゴロンゴロンと転がった。「本当だ。芋虫みたいだね」 祖母はうれしそうに眺めた。その年の暮れ、わらべは祖母の葬式に来ていた。母からお金を貰い、集まった子供たちにお金を少しずつ分けてあげた。子供たちは先を争ってわらべからお金をもらい、喜んでいた。「ばあちゃんが喜ぶように、お金をあげるのかな?」 葬式が終わり家に着いたとき、母は夜空を見上げてポツリと言った。「ばあちゃん。星になっちゃったね」 わらべは祖母の星を探して、あちらこちら夜空を見上げた。満天の星の中に、四つの星が、まるで四角いござを形作るづくるように並んでいるのを見つけた。わらべは、祖母はきっとそこにいると思った。「ばあちゃん! 覚えてる? 飴の缶。今日は星を転がすから、みててね!」 わらべはござに近い星をひとつ転がした。そして、またひとつ。次々と星を転がす自分を想い描いた。「よく転がるね。きれいだね」わらべの背中に祖母の喜ぶ声が聞こえた。
■■第40回 29 ものうり「とうがらし」(06/12/5) 一話掲載
■■第39回 17 わころがし(06/12/5)
■■第38回 12 たけうま(06/10/9)
■■第37回 13 トンボつり(06/9/2)
■■第36回 28 あさがお市(06/8/4、8/21改訂)
■■第35回 26 夕立ち(06/7/6)
■■第34回 39 なわとび(06/6/6)
■■第33回 27 おまつり(06/5/2)
■■第32回 16 こいつり(06/4/6)
■■第31回 06 あやとり「あそぼうよ」(06/3/5)
■■第30回 34・35 ちゃんばら・ちゃんちゃんばら(06/2/4)
■■第29回 32 火の用心(05/12/25)
■■第28回 37 酉の市にいこう(05/11/26)
■■第27回 18 たけとんぼ(05/11/2)
■■第8回 36 朝のおそうじ(04/4/2)
■■第5回 01 はねつき(03/12/31)
■■第4回 04 酉の市(03/11/15)